雲の流れのように。

脊髄腫瘍・大腸憩室出血・くも膜下出血・お腹いっぱい。

脊髄腫瘍。恐らく硬膜内髄外腫瘍、神経鞘腫。

4日後にMRI検査の結果を聞くために外来受診。
その日迄に病院から呼び出しの電話がなかったから一刻を争う病状ではないんだなぁと変な安心の仕方を採用。

でも、診察室でMRIの診断画像を見ながら「脊髄腫瘍です」と言われた時の衝撃は凄かった。
椅子から滑り落ちはしなかったけど、もし立っていたら間違いなく膝から崩れ落ちたに違いない。
暫くはうつ向いちゃったもんなぁ。
「腫瘍」って単語は強烈。良性腫瘍と悪性腫瘍があるのは知ってたけれど、目の前が真っ暗になるってのはあんな感じなんだなぁ。
暗がりの中からだんだん下の娘の顔が浮かんで来た。
長女は自立してるからいい。
長男は大学生でまだまだお金は必要だけど僅かな蓄えと奨学金で卒業は出来るだろう。
その後援助が出来なくなったとしても男一匹逞しく生きてくれ。
でも二女はまだ高校生であまり成績が良くないから無利子の奨学金は貰えないだろう。
だからせめて彼女が希望している専門学校を卒業する迄は働ける体でいなくちゃ駄目だ。
死んでも死にきれない。

初診時、痛みの部位や痛みかたを聞いて脊髄腫瘍をうたがったこと。

とても珍しい病気だということ。

腫瘍の種類を正確に診断するためには改めて造影剤MRIで撮影する等の検査が必要だけれども、おそらく「硬膜内髄外腫瘍」であり、その中の「神経鞘」だということ。

治療法は手術で取るの1択であること。

酷い腰痛の原因となる病気は何だろうと色々調べてみた中で脊髄腫瘍って病名は確かに見たけれど、その10万人に1人か2人しか発症しないレアなやつにまさか自分が大当たりするとは。