雲の流れのように。

脊髄腫瘍・大腸憩室出血・くも膜下出血・お腹いっぱい。

手術する段取りスタート。

この病気の治療法は手術1択。
急ぐ必要はないので通院で手術に必要な検査を1つずつやるか、或いは検査入院でまとめて一気に済ませてしまうか。
医師に考えを聞かれた。


脊髄腫瘍とは考えなかったけれども、例えば脊柱管狭窄症とか多分手術しないと駄目な病気なんだろうと思う、的な話しはピストルの件があった頃から同僚とか家族に話していたし、初診時の技師の態度でそれは確信していた。
だから職場にもそうなってしまう可能性が高いことを話し、その日は仕事のスケジュールを手帳に書き留めて外来に来ていた。

10日後に2泊3日の検査入院、その後外来で家族も一緒に症状の説明。

急を要する事は無いはずなので、手術日程は家庭や職場、病院のスケジュールとを擦り合わせて決めましょうって話をしてその日の外来診察は終了した。

脊髄腫瘍になってしまったこと。
手術1択。
良性腫瘍か悪性腫瘍かは手術後数日経たないとわからないこと。(ほぼほぼ良性腫瘍)

物凄く気持ちは沈んだけれども、会計を済ませ、入院の手続きも済ませ、駐車場に向かって歩いている時には何故だか気持ちが(少し)落ち着いていた。

なっちゃったんなら仕方無い。
手術しなけりゃ下半身麻痺になってしまうんならするしか無い。
何で俺がとは思うけど、大切な家族の誰かじゃなくて良かった。
父、母、妻、子供たち。
この面子なら俺が罹るのがベストだ。
何だか燃えて来た。
俺は負けないぞ!