雲の流れのように。

脊髄腫瘍・大腸憩室出血・くも膜下出血・お腹いっぱい。

手術迄あと3日。(入院前日)

入院を翌日に控えても準備万端なので特にする事もなく。

院内はWi-Fi利用可能なのでノートパソコンを持ち込もうと思うんだけど15インチなのでこれがちょっと重いかな。

あとマジックハンドが目立ちそう。

 

月末の妻の誕生日祝いと入院する私を励ます会を兼ねて庭先でBBQをやろう!って娘が計画を立ててくれたので夕方からゆるりゆるりと火を起こしながら楽しい一時を過ごした。

娘よ、ありがとう。

何でもないような今日みたいな日常をこれからもずっと続けたい。

手術迄あと4日。

入院2週間前から記録するよう言われていた体温計測を確信犯的に忘れていたので先ほど良い感じで書き込んでみた。

田舎者の性か、暑いのに今日はやっぱり草刈りをしてしまった。
小一時間程だが。
例年のこの時期と比べると全く十分じゃないけれど、もう今年はいいや。脊髄腫瘍だから。

次にブンブン草刈機を振り回せるのはいつになるのか予測不能だけれども、そんなに遠くない頃に今日みたいな汗をかける事を期待している。

手術迄あと5日。

来週の月曜日に入院して、水曜日に手術の予定。
土日があるから今日を最後に暫く仕事は休みになります。

術後、体がどの位言うことを聞いてくれるのかによるので、

今度この職場の椅子に座るのはいつになるのかわかりません。

必要な引継ぎは済ませ、今まで私がやっていた備品の購入は大目に買っておくことで対応。想定外の使用量にならない限り、何もかもが少なくとも1ヶ月は持つように。

 

自宅の周りは田畑が多く、太陽光発電も設置しているのでいい感じで草ぼうぼうなのですが、この週末できれいに借り切るのはちょっと無理かなぁ。

近所付き合いとか景観のことを考えるとこの週末に鬼のように頑張って草刈りするのもありだけれども、流石に脊髄腫瘍の手術を受ける直前に、あんまり楽しくないことやって時間を過ごしたくない。だから多分やらない。

最初に外来受診した日から処方してもらったトラマールと言う鎮痛剤が良く効いているようで、それ以降ピストルで腰を撃ち抜かれたことは無かった。日常的は動きは何でも出来ている。

こんなに普通の生活をしているから、時々自分が脊髄腫瘍の患者であることを不思議に思ってしまう時がある。

5日後に背中を切って背骨をゴリゴリやるなんてまるで人ごとのように感じている。

 

毎週金曜日は塾の送迎の待ち時間にスーパーとドラッグストアで諸々まとめ買いをしているが、今日は病室に持ち込みたい飲み物とおやつを少し購入。

既にマジックハンドはAmazonで買ってあるので、腰が痛くて起き上がれない場合でも大体は何とかなるだろうと思う。

保険②

保険と言っても医療保険がん保険からペット保険まで、様々な保険が 存在しそれぞれの商品に対する考え方は当然人それぞれ違う。
貯金や資産が十分で、いざって時に支払うお金に困らない人も10万人に1人~2人位はいるかもしれないが、少なくとも私は幸運な1人~2人には該当しないので生活を圧迫する事の無い範囲でいろんな保険を選んで毎月掛け金を支払っている。


今だから多少は仕組みを理解している国民皆保険制度、高額療養費制度のおかげで今回みたいに病気になっても割合と気軽に医療機関で治療を受けられるけれども、ただ、病院によって治療とは直接関係ない「部屋代」は異なるし、これは上記の制度では賄ってもらえない。「ちょっと良い部屋に入院したけれども部屋代の3割だけ支払えばいい」じゃない訳で。その辺り費用を払うためにも医療保険は必要だと思う。

 

がん保険にしても30年前とは売れている商品の内容は違って来ているし。

だから古いがん保険は解約せずに診断給付金が複数回支払われるタイプの保険に新たに加入した。

本当は診断給付金100万円貰えるのにしたかったけれど、50万円にする事で掛け金の増加はギリギリ許容できる範囲内に納めた。

 

50歳を前に加入している保険の見直しをしたけれど、今の自分(家庭)にとってベストな加入の仕方が出来たと思う。

 

今回利用することになる医療保険、万が一腫瘍が悪性だった場合のがん保険もだけれど、お金の心配はしなくて良いというのはそれだけで病気と戦う気持ちがだいぶ違うから。

体の心配だけにしておきたい。

 

でも決して儲かっちゃう程ではありません。

とんとんかな。

4人相部屋に入る予定だし。




 

保険①

保険にはこだわりがある。

大学を卒業したばかりの頃、がんになっちゃったら治療費もかかるだろうし、これからは両親に負担はかけたくないなぁ、と考えてがん保険に加入した。確か郵送で。
当初は2000円位の掛け金で単身用だったのを、結婚を機に夫婦用に切り替える手続きをしたと思う。
1度切りだが診断給付金が夫婦それぞれと23歳未満の子供にも支払われるし、通院給付金、放射線治療ホルモン剤治療に対する給付金も出る。
それで毎月3000円程の掛け金だから負担に感じることもなく続けている。
未だ1度もお世話になってないけど。


がん保険しか加入していないまま、29歳独身の時にくも膜下出血になった。

詳細を省くと、極めて予後良好な状態で社会復帰出来た。
1週間目に退院を促されたけれど、さすがに不安だからとお願いしてそれでも10日で退院だったと思う。

この時、病棟から保険会社に「こうなってしまいましたが、給付金の申請は出来ますか?」と電話した。
契約内容しっかり覚えていたわけじゃないし、オプションで脳卒中になっても大丈夫なように特約付けていたような気がして。

そしたら100%純粋ながん保険だったので、「あ~、ちゃんと医療保険入っておけばなぁ。」ってのが保険を色々調べ始める切っ掛けとなった記念日である。

入院前最後の外来。

先日、月末の入院・手術を控えて最後の外来を受診。
脊椎脊髄外科のほか、麻酔科、歯科も受診した。

歯科を受診するのは手術中、気管挿入する際にマウスピースを使用するため。型を取り、入院初日に受け取ることに。

麻酔科では麻酔をする承諾書にサインを求められた。

手術の同意書もそうだけれど、突き詰めれば「死んじゃう可能性もあるけれど、それでもOKですね?」って念押しされてるわけで。

精神的になかなか厳しい問いかけだけど、大体の患者さんに選択の余地は無い。イエス
あっちサイドにもこっちサイドにとってもキツイ通過儀礼であると思う。

執刀医の先生には手術の方法、合併症、後遺症の説明を受けた。
それ迄に妻、両親とも外来受診に同席して大まかな治療方針は聞いていたのでこの日は1人で受診。
内容は承知している範囲内だったので持ち帰ること無く承諾書には私1人が署名したが、やっぱり普通は同席者が居るようだ。

多分冗談とか言わないタイプと思われるその先生は、脊髄疾患に関わる病院を幾つか経たのち、この病院に赴任して3年目の年齢は40代半ば。

脊髄腫瘍は難しい手術ですと前置きした上で、やり方を丁寧に説明してくれた。
「私、失敗しないので!」と言われてみたい気もしたけれど脊髄腫瘍の手術は難しいんだから仕方無い。

それ迄外来を担当してくれた先生は手術時の第1助手と入院中の担当医をしてくれるそう。

さあ、入院迄あと10日。
あっという間に過ぎてしまうんだろうな。

病院選び。その②

私が受診した総合病院は田舎にあるにもかかわらず、医療法人としての売上は全国で上位に名を連ねています。
これは取りあえず中々の安心材料。

いや、しかし、だからと言ってそのまま何も考えずに脊髄腫瘍の手術をして貰おう!ってのは良くない。

ネットで情報収集した上で、外来時先生に県内で手術件数が多いであろう病院も聞きました。
手術件数は大学病院が多いけれども、その次は恐らくこの病院。
都内の大学病院は勿論手術件数は多いが人口や地理的条件を考慮すると、この病院も選択肢の1つとして考えても良いと思う。来月も1件脊髄腫瘍の手術ありますし、との事。


○部長先生にとても良い印象があったこと。
○部長先生が日本脊髄外科学会指導医であり、他にも日本脊髄外科学会専門医、日本脊髄外科学会認定医が在籍していること。
○四半世紀程昔、くも膜下出血に罹った時にこの病院で命を繋いで貰っており、脊椎脊髄外科は全員脳外科医であることで良い印象。
○ホームページで確認すると毎年10件以上の脊髄腫瘍の手術件数があること。
○自宅から車で30分程に位置すること。

もし、自分以外の家族が脊髄腫瘍になってしまったらもっともっと時間をかけて検討したと思うけれど、決して悪くない印象であり実績もある病院なのでセカンドオピニオンを発動する事もしないでこのままこちらの病院にお世話になる事を決断しました。